ELECOM トラックボール 握りの極み M-XT1URBK
コンセプトは高く評価したい
評価:★★★☆☆
昨年の発売時から気になっていたのですが、レビューを拝見すると賛否が激しく分かれているので不安になりまして・・・
ともかく使ってみなければ分からないということで今更購入してみました。
(ご多分に漏れずロジクールM570ユーザです。比較めいたレビューになっちゃいますがご容赦ください)
まず、基本コンセプトは凄く良いと思うんです。
・補助ボタン(デフォルトでは戻る・進む)が2つ
・ホイールは左右チルトに対応
・無線と有線から好きな方を選べる
・カウント切り替えで幅広い用途に使えそう
親指トラックボールをより快適に使おう・・という目的に忠実な、一つの理想型を目指したものと察します。
デザインは「握りの極みマウス」を踏襲したもののようですが、個人的には「彫りが深すぎ」(=ホールド性が高すぎ)なのかなと感じました。
ついつい握ってしまうデザインだと、手をキーボードに戻す際に引っ掛かりを感じるというか。
マウスは握って使うものなのでホールド性は高くて良いのですが、トラックボールは「手を載せる・離す」際のスムーズさも重要だと思います。
ボタンのスイッチは気に入りました。
クセが少なく適度なクリック感あり。ボタンを押したことを指でしっかり知覚できるので、作業効率も良さそう。
さて肝心のボール操作なんですが・・・これは・・・難ありかも・・・
使ううちにポインタの「飛び」が発生しました。
念のためボールとセンサー部を清掃してみるのですが、短いスパンで再発します。
どのタイミングで発生するのか、原因は何なのかが分からないので対策もできず。
他のレビュアー様の例にならってM570のボールと取り替えてみたところ・・・
「飛び」もなく、快適に使用できるんですよこれが・・・
恐らくなんですが、ボールとセンサーの相性が悪い=センサーがボールの動きを見失って検知できなくなる・・・ということなのかなぁ、と。
あるいは、このボールは光学センサーには向いていないのではないでしょうか。
(M570ではレーザーセンサーを採用しています)
ココさえ完璧なら手放しでオススメできると思うので、なんとも残念です・・・
とは言え、ちゃんと使えている方も相当数いらっしゃるわけですよね。
個体差?、製造ロットによるバラつき? 何であれ製品の信頼性としては大問題かと。
ボールの「転がり」にも若干抵抗を感じますが、許容範囲と言えるかな。
M570を10とするなら、コレは6~7くらいでしょうか。
支持球の高さが低いために、ボール室の外壁に接触してしまうようです。いざとなれば外壁をサンドペーパーで削るなどで改善可能ですし。
ウリの一つ?である「減速ボタン」はあまり使っていません。
緻密な作業をするときは、画面を拡大するなどソフト側で対応する方が確実だと思います(そもそも高カウント設定した時点で細かい操作は可能ですし)
このボタンに他の機能を割り当てできたら最高だったんですが、ハードウェア固定のため不可能です。残念・・・
総評として、★を下げざるを得ない。
他が良く出来ているだけに「ポインタ飛び」は非常に残念です。
ポインティングデバイスでユーザが想定した動作をしないというのは、それ自体が欠陥ですから。
(お値段がお安いことが救いでした)
とはいえ、コンセプトは本当に素晴らしいと思うんですよ。
全てを高いレベルで実現できたなら、新たな業界標準としてロジクールの牙城を崩す存在になれるかもしれません。
今後の改善や後継機に期待を込めて★3
「マウスひとつに何を大騒ぎ」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、トラックボーラーは基本的に「難民」なので・・・
より良い受け入れ先を求めてさまよい続けるのです('∀`*)ウフフ
気づいたことがあれば随時追記します。