DOPPELGANGER FX13 FLEDERMAUS 20インチ
前モデルからキッチリ手が入っている
評価:★★★★★
私は前モデル(?多分)のFX06 RTRも愛用していました。
DOPPELGANGER FX06 RTR
このFX13でもフレームやハンドルなどの根幹は変わってないようですが、各パーツはグレードが上がっている部分もあり、好感が持てます。
まずブレーキ。
FX06で「ママチャリ」と評されていた板金1支点ブレーキは、ダイキャストの2支点キャリパーに変更されています。
ブレーキシューもそれなりに良質なものに変わっており、制動力は格段にアップしています。
ハブはアルミ製に、ボルト留めからクイックリリースレバーに変更。
メンテナンス性もルックスも向上しています。
タイヤも1.2インチと細身になり、より「ロード」志向に近づきました。
見えない所では重量が500g軽減されています。タイヤとハブの変更が効いてるんじゃないかと察します。
自転車好きな方なら本体重量500g軽減ということの、意義の大きさを感じていただけるのではないでしょうか。
シフターは変わらず質素。ディレイラーが変更されていますが、性能・品質的には前モデル同等かと。
ギア比も変わらずですが、せっかくロードタイヤなので、もう一段上げてきて欲しかったな〜
(このギア比だと最高速度で30km/h超えるのは厳しい)
あえて難点というか好みの問題なのですが、最近のドッペルさんは「1仕様=1カラー」を絶対ルールにされてるようですね。
過去のFXシリーズでドロップハンドルだと FX02がレッド、イエローの2色展開。後にイエローが独立してFX06。という選択肢がありました(後にどちらも廃盤)
FX13はすごく良いと思うんだけど、私はイエローに乗りたいんです(^^ゞ
多色展開を検討いただけませんか、ドッペルさん??
改めて気づいたのですが、このモデルは小径車としては走行安定性が非常に高いです。
一般的な小径車はトップチューブと同じ高さに頭管があり、そこからハンドルポストまで長いステムが伸びる構造になっています。
結果としてハンドルのガタツキや強度の不足など、不安定の要因になることがあります。
しかしFXシリーズではご覧のとおりのX型フレームで、長い頭管のすぐ上にハンドルポストが位置します。
結果として大径の自転車と同程度の安定性が確保されるわけです。
改めて見なおしてみるとやっぱりいいなぁ。と思った次第です。
一応お約束ですが、
通販で自転車を買う場合にはユーザーさんによる調整や各部増締めなどの整備が必要です。
むしろ半完成品くらいに考えてください。
安全に関わるものですから、自信がなければ自転車屋さんに整備してもらいましょう。
追記:
ちょっと手放しで褒めすぎたかも・・・。誤解が怖いので追記補足します。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) 製品のレビューを拝見しますと、「高評価」と「低評価」に大きく分かれています。
「ギャンガーとは何か?」の考え方や捉え方の違いだと思うのです。
私にとってギャンガーは、「こんな自転車あったら面白くね?」「いいねソレ」というオモシロ感覚で発信される「安価なサブカル系?自転車」です。
コストを下げるために安いパーツが使われていたり低品質な面があるのも事実です。しかし「コンセプトを楽しんで好きに乗り倒す・弄り倒すもの」との認識なので、品質は私にとってマイナス要素ではないのです。
(注:あきらかにパーツが壊れてたら返品交換してもらいます(^^ゞ 実際そうさせてもらったこともあります)
例えばタイヤチューブ、リムテープ、ペダル、ケーブル類は全部取り替えます。ブレーキキャリパー、レバー、ブレーキシューは効きが悪いと思ったら取り替えます。
取り替え作業自体が楽しいので、これも苦ではありません。
そうではなく、単に手軽に買える自転車が欲しいという方には「安いだけのシロモノ」「安物買いの何とやら」・・・etc
そんな風に評価されてもしょうがない。と感じます。そのご意見は真っ当だと思いますし、否定しません。
その上で、以前よりクオリティが上がってるな。コストパフォーマンスも守ってるな。
・・・と、素直に感じての高評価です。